傷害罪は、傷害の故意が無くても成立します

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傷害罪は、傷害の故意が無くても成立します

人を傷付けた場合、傷害罪が成立するといわれています。この罪は、殴打したりあるいは騒音等で不眠症を患う事によって成立し、「傷付ける」つもりで行為をした事によって成立する犯罪とされています。

ただ、法律学では、傷害罪が成立するのには、「傷付けるつもりが無い場合」も該当するとされています。それは、暴行致傷というものであり、暴行をして、別に相手に怪我をさせるつもりが無くても傷害罪とみなされるという事です。

ただ単に人を殴るだけの行為で、行為者がお咎め程度で相手方を殴打したものの、相手方が転倒して怪我をした場合、逮捕する側としては傷害罪が成立したものとみなします。被害者についても同様であり、殴打をして転倒する事は、普通に考えてあり得る事であり、且つ危険行為とされています。

行為者が、初めから相手方を負傷させるつもりで暴行をした場合、これは間違いなく傷害罪が成立することになります。警察に捕まった場合、行為者は「暴行したものの、相手が怪我をするとは認識していなかったです」と言うでしょう。これは、警察からしたら言い訳に聴こえるでしょう。それに、被害者や第三者としては、行為者にとって都合の良い事を言ったに過ぎないと解釈するでしょうし、裁判で争われる場合は、行為者は弁護士を付けて「怪我をさせるつもりはありませんでした」と言うようになります。

傷害罪が成立するかどうかは、結果的には裁判で争われる事になります。司法の判断によって、暴行罪に止まるか、暴行罪よりも重い罪である傷害罪になるかが決定されるというケースは少なくないとされています。

裁判官が、「被告人は体格が良く、格闘技経験者でもあるので、行為そのものは暴行をするつもりと認識していたとしても、被害者が転倒して負傷する恐れが在ると思われるので傷害罪が成立」と判断を下す事も考えられます。また、傷害罪は、相手が行為者が想定していなくても怪我をする事が在り、客観的には傷害罪となるケースも少なくないとされています。

投稿日:2016/9/30